歌声喫茶ともしび存続のため、現新宿店とお別れします

〜歌声喫茶ともしびは、新しい店を開店するまで、9月30日をもってしばらくお休みします。〜

コロナウイルス感染拡大が日をおって広がり、社会全体が先行きの見えない不安の中にあります。
皆さまの暮らしも大きく変わってしまっていることとお察し致します。

4月から取り組んでいるともしび支援募金は、おかげさまで、7月末で1700名以上の皆様から3400万を超える額となりました。
皆様の熱いご支援に支えられて、ともしびの今があります。従業員そして音楽文化集団ともしび団員一同、心から感謝を申し上げます。

ほんとうにありがとうございました。

これからも引き続き募集を続けてまいりますので、どうか宜しくお願い申し上げます。

しかしすでにお伝えしてありますように、コロナウイルス感染による株式会社ともしびの損害額は、7月末まででついには4500万円を超える額となってしまいました。
歌声喫茶ともしびは、6月17日から営業再開ができ、再開を心待ちにされていた皆様に、うたごえを楽しんで頂いています。しかし週4日だけの2時間半、20名様限定の昼営業だけでは、とても採算がとれていないのが実情です。さりとて感染リスク等を考えると、夜の営業の再開はまだできないと考えています。
オペレッタ劇団ともしび、ともしび音楽企画の公演も7月までの公演はほぼすべて無くなり、8月以降もキャンセルが続出していて、その合計数は150公演をこえています。

このような厳しい状況の中にあって、皆さまには大変にご心配をいただいている、店の移転についてですが、いよいよ契約の期限がせまってきました。

3月までは物件探しをしていましたが、良い物件が見つかったとしても、このようなコロナウイルス禍での新店開店は厳しいとの見方から、4月以降は中断しています。まだまだ長く続くであろうコロナウイルス禍をどう生き残ってゆくか、そして同時進行で新しい店の物件探しと準備をどう進めていくか、とても難しい選択を迫られています。

このような事態をふまえ、私たちはこの難局を乗り越えて新店を成功させるめの対策を立てました。

それは、現在の店舗の賃貸借契約を解約して9月末日で営業を終了し、｢今のビルから撤退する｣ということです。

このようなコロナウイルス禍の嵐が吹き荒れているうちは、来たるべき時にむけて、体力を温存し、感染拡大が終息し社会が落ち着く時期をみて、新しい店を準備していこうと考えています。
一緒に楽しく歌い合える時までには、まだまだ時間がかかるでしょう。その時まで、ともしびを存続させていくための決断です。

今の店は1984年12月にオープンし、36年間毎日たくさんのお客様の笑顔とうたごえにあふれ、心と心をつなぐ灯をともし続けてきました。皆様の心安らぐ居場所として喜びや悲しみを包み込み、一つの大きなうねりとなって、みなさんの心に深くきざまれていることでしょう。
今そのうねりは、次の世代へと受け継がれ始めています。この流れを断ち切らずに未来へ続けていくために、来たるべき日を迎えたいと思います。

と言いましても9月末までは、現店舗を確保しています。それまでの期間でも感染が拡大している現状をみると、大きな不安要素はありますが、可能な限り最後まで皆様とうたごえを響かせていきたいと思っています。

そしてお店のない期間も、事務所や稽古場（簡易スタジオ併設に）を拠点として、より安全に｢ともしび｣をお届けする様々な取り組みを旺盛におこなっていこうと考えています。

現在もおこなっているユーチューブ動画配信やライブ配信を、よりパワーアップさせて続けていきます。
また出前歌声喫茶も、大･中規模なものはもちろん、ごく小規模なものにも、感染防止対策を充分にとりつつ取り組んでいき、皆様のともしびに対するご期待に、出来うる限りお応えしていきたいと考えています。

みんなで肩を寄せ合い、笑顔を交わしながら歌い交わして交流するという歌声喫茶は、人と人との関係性の中から、みんなで心豊かに生きていく力を育んでいける場として、これからも世代をこえて、たくさんの人々から求められていくでしょう。
私たちはこれからも皆様と共に、歩みを止めず歌い続けていきます。

ともしびを未来へ繋いでいくために、この度の決断をご理解頂き、どうかさらなるご支援、末長いご愛顧をよろしくお願い致します。

8月12日

株式会社ともしび 代表取締役 齊藤 隆

季刊ともしび8月臨時号に、今回のご案内を載せて皆様へお送りさせていただいています。
季刊ともしび8月臨時号

現在、歌声喫茶ともしびは、水木金土曜日に「お昼のうたごえ」を行っています。

お昼のうたごえの情報と店の感染予防対策については、こちらのページをご覧ください。

 【お昼のうたごえ営業中】歌声喫茶ともしびの感染予防対策について