理念プロジェクトのひろせめぐみです。
理念プロジェクトは、ともしびのめざす理念を明文化し、内外問わず広く発信しようということで、2019年8月に立ち上がったプロジェクトです。
メンバーは、斉藤隆、丸山堅志、本道亮、石原美香、ひろせめぐみの5名。
理念プロジェクト会議は2020年2月19日をもって6回目になりました。
まだ完成はしていませんが、理念の形が見えてきたので、団の書記局と部長会に提案し、意見をいただきました。
その意見を踏まえ、2月19日の会議で議論した結果、以下のような形になりました。
未だ完成ではないですが、このページを通して一度皆さんに見ていただきたいと思いました。
ともしびの理念(一次案・仮)
以下が、理念プロジェクトで作成した、ともしびの理念(一次案・仮)です。
ともに生きあう社会の実現
ともしびは、平和な世の中でだれもが笑顔を交わしながら、ともに生きあうことのできる社会を目指しています。
「ともに生きあう」とは、人と人との関係性の中から、皆で心豊かに生きる力をはぐくむことです。
しかし近年、人を大切にしない政治や社会構造が蔓延し、人びとの孤立化がますます進んでいることが大きな社会問題となっています。
ともしびは、音楽や演劇によって生まれる感動を共有することを通して、多様な「あなた」と「私」が心を寄せ、お互いを認め、つながりをはぐくみ、ともに生きあえるような居場所をつくり、広めていきます。
ともしびは、そんなたくさんの心のつながりが広がっていった先に、平和のうちに皆で生きあえる社会があると考えて活動を展開して行きます。
いかがでしょうか。
また、理念に準ずるものとして、これを実現するための団のあり方も文章化しようとしています。
こちらはまだまだ未完成ですが、以下の文章を「たたき台」として今後も練っていきます。
【(この文章の見出しは議論中)】
〜人づくり、仲間づくり、音楽づくり、を一体のものと捉えて活動を展開〜
ともしびは、音楽の感動を共有することで一体感や心のつながりをはぐくみ合うことを大切にします。
その「音楽」をどう演奏するかということも、感動を共有する上で、とても大切なことと考えています。
音楽演奏では、演じる者の人間性がおのずと現れるものです。
感動を生みだす演奏のためには、演奏者自身の中に、誠実さや謙虚さ、また人の心に寄り添える優しさなどの人間性があふれていることが求められます。
それは団体としても言えることです。仲間を大切にする暖かい団体であること、目的に対して心をよせあって進められる団体であることは、団としての音楽の質と不可分なものと考えます。
そんな、人間性のありようや、団体のありようは、まさに日常の団活動の中で鍛えられつくられていくのです。
ともしびの目指す音楽は、ともしびの集団作りの中でつちかわれるものであり、そのことが、感動を生みだす音楽となり得るのです。
ともしびは、人づくり、仲間づくり、音楽づくり、を一体のものと捉えて活動を展開していきます。
理念で伝えたい内容
ここで、私たち理念プロジェクトのメンバーが考えた「ともしびが実現したいこと」を、図も交えながら紹介させてください。
以下の考え方、概念を文章化させたものが「理念」になります。
3段階で考えていきます。
- 「生きあう」という概念
- 団で「生きあう」世界観をつくる
- 「生きあう」場や世界観を広げる
それぞれ紹介していきます。
①「生きあう」という概念
まず私たちは、ともしびの過去の資料の中に何度も出てきた「生きあう」「歌いあう」という言葉に着目しました。
議論の中で、こんな話が出ました。
「歌いあうことが、生きあうことになる」ということは言える。
でも必ずしも「生きあうことが、歌いあうことになる」とは限らない。という話です。
お店でも、歌わないけどステージで歌う人を優しい眼差しで見ているお客様や、劇団の公演を夢中になりながら見て歓声をあげている子どもたちがいます。
「歌いあっていないけど、生きあっている」、「客席とステージが、お互いに影響しあうことで生きあっている」そんな場面が、ともしびにはたくさんあります。
また団内でも、団員同士「磨きあう」「励ましあう」「助けあう」など、たくさんの「生きあう」場面にあふれていることに気がつきました。
そこで、私たちは「生きあう」と「歌いあう」を同じ位置に並べるのではなく、「生きあう」を上位概念に持ってくることにしました。
こうすることで、「生きあう」という言葉は、ともしびのあらゆる活動を包括する概念となることに気がつきました。
②団で「生きあう」世界観をつくる
団の過去の資料を見ると、たくさんの情報や多くの先輩方の知恵、想いがまとめてあります。
私たちは、そこから団内で取り組んでいることは大きく3つだとひも解きました。
- 人づくり
- 仲間づくり(「組織づくり」とも言い換え可能)
- 音楽づくり
そして、この3つは互いに強く影響しあっていることも、過去の資料や議論から明らかになりました。
この3つが影響しあいながら活動を進めていくのがともしびではないか。そして、そのような活動の形や価値観が、まさに「生きあう」を体現しているんだと気がつきました。
私たちは「ともに生きあう」を以下のように定義しました。
「ともに生きあう」とは、人と人との関係性の中から、皆で心豊かに生きる力をはぐくむこと
まずは、団内から「生きあう」世界観をつくっていけることを再確認しました。
③「生きあう」場や世界観を広げる
団内で「生きあう」世界観をつくっていくのと同時に、様々な活動や事業を通して「生きあう」場や世界観を社会へ広げていくことも必要です。
「音楽文化集団ともしび」は、社会の発展のために活動する「運動体」としてつくられた団体だからです。
ともしびは、様々な活動や事業を通して「ともに生きあう」場や世界観を広げていきます。
「ともに生きあう」場や概念、世界観を広げることで、お互いを思って助けあったり、多様な人を受けとめられたり、自分や他の人を大切に思える心が広がることが私たちの願いです。そしてこれは平和な社会のために必要なことです。
ともに生きあう社会を実現していくことが、究極的には、平和な社会をつくることへとつながっていくのです。
まとめ
このページでは理念プロジェクトの現在と、理念の一次案、そしてともしびが伝えたいことについてまとめてみました。
ぜひコメント欄で感想やご意見などもお聞かせください!
(おまけ)
下の写真は、2019年10月の理念プロジェクト会議で、みんなでアウトプットした「ともしびの理念作成の素材」です。
今あらためて見ると、ともしびが「ともに生きあう」場面であふれていることがよくわかります!