明けましておめでとうございます。青年ブロック兼ぱれっとの竹下 諒です。
のっけから新年の挨拶をさせていただきましたが、この文章を書いているのは2020年12月6日。つまり今は、年明け前です。
この記事をみなさんがご覧になる頃は、どのような生活を送られていますでしょうか?
年が明ける前に新年の挨拶をする不思議な感覚。廣瀬 めぐみさんから執筆のお誘いを受けて、二つ返事で引き受けるや否や、抱いた想いです。
この何かに似てるな、と思ったら、年始のバラエティ特番で芸能人が、まったく同じことを言いますよね。頭の中で業界人ぶるオママゴト。遅筆な僕が、それで気分よく書き進められるならいいや、と筆を・・・。失礼!キーボードを叩いております。
途中まで読んでいただいたみなさんは、そろそろお察しの通りでしょう。
この文章、見切り発車です。でも、おめでたい新年です。寛容に見守っていただけたら幸いです。
ここまで一緒に来たら、乗りかかった船、いや乗りかかった暴走機関車です。発車しますので、少々お付き合いください。
夕飯時、ふと新聞に目が行くと、「今年1年を漢字一文字で表すと」のお題。
そこには「禍」「忍」「耐」の文字が並びます。言わずもがな、2020年を振り返るにあたり、切っても切れない文字たちですよね。
みなさんは、どんな一文字を想像されていましたか?
僕も考えるとすると、どうしたって、上の文字たちも一度は頭をよぎります。
でも、天邪鬼なのか、はたまた、ただの変わり者なのか、そこは選びません。
満を持して自分が出さずとも分かり切っている一文字、しかもネガティブな一文字を持ってきてもブルーになるだけ。明るいところを探しましょう。僕は「機」を選びます。
機会の「機」、そして転機の「機」です。ピンチではなく、チャンスに!
そして、既存の価値観の変化にも大きく関わった年だと思います。
ほら、テレワークとか!zoomの普及とか!少しプラス目な一文字を持ってきてみました。しっくり来る方いますかね?
さて、話は変わりますが・・・
急な方向転換!なにせ暴走機関車です。なにとぞ寛大な心で読み進めていただければ。
アインシュタインが「過去から学び、今日のために生き、未来に対して希望をもつ。」という名言を発したそうです。世界中で大混乱を起こしているコロナ。過去から学ぶという意味では、ずっと昔にも似た出来事がありました。ペストの大流行です。僕はカラスのマスクが怖いこと、カミュという作家のペストを舞台にした小説がヒットしていることくらいしか知識がないのが、悲しいですが・・・
この頃、時代を動かした人物がいました。皆さんご存じ、アイザック・ニュートンです。ロンドンでペストが大流行したことで、通っていた大学が閉鎖。
故郷へ戻ったニュートンは、自由に考える時間を得て、微分積分、光学・万有引力の法則を発見しました。
単純比較はできないかもしれませんが、店舗という「拠点」がない状態という意味では、ともしびも似ているかもしれません。
でも、その分、思考できる時間が増えた方もいらっしゃるかと思います。この時期に、何を思考し、何を学び、どのように次の打ち手につなげていくか。決して簡単に解決できる課題ではありませんが、「考え、つくり、新しいものを生み出す」プロセスには、純粋にワクワクしている自分もいます。
そして現に、ともしびでも、稽古場を中心に、様々な学習会が催されています。まさにこの状況を「転機」に、そして、逆境を「機会」に動き出しているということです。音楽経験0だった僕も、少しづつ音楽の魅力を知っていきたいと思っています。そして、CRの経験を、社会人の経験を少しでも、ともしびの「機会」創出に繋げていけたら嬉しい限りです。
時代はどうやら、「VUCA」なるものに突入したようです。
使い慣れない言葉をにわか仕込みで繰り出しております。あしからず。
- V:Volatility(変動性)
- U:Uncertainty(不確実性)
- C:Complexity(複雑性)
- A:Ambiguity(曖昧性)
の頭文字を組み合わせた言葉だそうです。
要するに、「変化が激しくて、先の読めない時代になったよ」ということらしいです。
慣れない言葉で懲りずに話を進めています。誰か詳しい方は、僕にレクチャーをしてください。ただ、言い換えてみると、1+1=2のような「正解」の時代ではなくなった、ということかもしれません。状況を見極め、思考し、順応したり新しいものを生み出すこと。その場で納得できる最適な解答を選んで実行すること。これが必要なのかな、と。
もし解釈が間違っていたら、優しく、くれぐれも優しく、いつもの8割増しの笑顔で、教えてください。
ともしびの、みなさんが意見や挑戦を温かく受け入れ見守ってくださる環境は、すごくこの考え方にもマッチしていると思います。
実際に、対面が制限されている分、zoomやGoogleドキュメントの導入も進め、新しい技術や考え方も取り入れながら前を向いています。
もちろん、今まで培ってきた歴史、価値観、魅力は、大事にした方が良い。ただ、ともしびの「軸や根幹」を保ちながら、それを届ける手段は、その場、時に合わせた「最適解」「納得解」で工夫ができるのかもしれません。
ニュートンにはなれないかもしれませんが、考え挑戦していく楽しみを、みんなで味わっていきましょう。
さあ、2021年は、どんな年になっているでしょうか?
ひねくれた思考を繰り広げなくても、素直に次々とポジティブな漢字一文字が出てくることを願っています。2020年12月6日から、スパン短めのタイムカプセルのように、希望を込めてアイビー1月号に寄稿します。
長々とつたない文章をお読みいただき、ありがとうございます。
暴走機関車も、やっといま、理性を取り戻しました。これにて、終着駅です。
みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。