コーラスグループ「ベイビーブー」のページ

べイビーブーと歌声喫茶ともしび

ベイビーブーの5人が初めてともしびに来店したのは、2011年11月のある日のお昼のうたごえでした。その時のスタッフが、この若者5人はおそらく来る店を間違えたのだと思い込み、追い返そうとしました。メンバーが「いえ、僕らはともしびに来たんです！」と言ってやっと店内に入れてもらえた、という伝説のエピソードがあります。

その日、彼らが歌ったのは「おさななじみ」。その日のスタッフからは、興奮気味に「すごいグループが来た！」と店長に報告したのでした。

後日、当時のマネージャーから、勉強のためにともしびで歌わせてほしいと連絡があり、翌年の2月から月１回のマンスリーステージがスタートしました。

初めは見向きもされなかったり、どうせキャンペーンで何度か来るだけ、などと言われていましたが、それは新宿店が閉店するまでの実に8年間、毎月欠かさずに行われました。

この8年間で彼らは、歌声喫茶の音楽を徹底的に勉強し、レパートリーを増やし、次第にお客様の心を掴んでいきました。いつしかマンスリーステージの日は、超満員になるようになっていました。

そんなある日のマンスリーステージに、たまたま常連として来店されていたボニージャックスの故 西脇久夫さんが彼らの歌を聴き、惚れ込んだことがきっかけで、ベイビーブーとボニージャックスの親交がはじまりました。

そしてついには「ボニーの5000曲を超えるコーラス譜を全てベイビーブーに託す」と言われるほどに、ボニージャックスの後継者として認められる存在になったのでした。

その間に、ともしび監修の「歌声喫茶アルバム」シリーズCDを次々にリリース。現在までに５枚の「歌声喫茶アルバム」CDが発表されています。

2017年7月には、ともしびの清水正美とベイビーブーで、3世代で楽しめる曲を集めたCD「虹〜七色の声に包まれて〜」を制作し、ともしび出版部より発売しました。

2020年。コロナ禍でお客様がどんどん減っていき、ついには営業ができなくなり３ヶ月間の休店。そして店撤退を決断した本当に辛い時期に、彼らはともしびのことを歌った曲「みんなのメロディー」を作りユーチューブで発表してくれました。ともしびメンバーみな、この曲にどれだけ励まされたことか！彼らがともしびのことを、こんなに暖かい言葉とメロディーで表現してくれたことに心が震えました。

ともしびを愛する多くの方々にとって、この店が大切な居場所であることを、改めて思い知らされ、勇気づけられたのでした。

「みんなのメロディー」はともしび第二歌集のタイトルにもなり、ともしびのテーマソングとしてこれからもずっと大切に歌われていくことでしょう。

うたきち

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