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ともしびはインボイス制度導入に反対します

6月11日に、音楽文化集団ともしびの定期総会がおこなわれました。
その総会で、今年10月に導入されようとしているインボイス制度に反対する立場から、次のような特別決議を採択しました。
今、党派をこえて多くの個人事業主の方々をはじめたくさんの人たちが、インボイス制度反対の声を上げています。
ぜひお読みいただき、インボイス制度反対の意思表示を広めていただければと思います。

 

<第58回 音楽文化集団ともしび定期総会 特別決議>

【ともしびはインボイス制度導入に反対します】

文化・芸術に関わって仕事をしている人にはフリーランスや個人事業主がとても多く、ともしび の取引先(例えば舞台の照明さん、音響さん、ゲストの演奏家さん等々)にもたくさんいます。 インボイス制度の導入はこの方達の活動や暮らしを脅かすものです。

インボイス制度の導入目的は、取引の正確な消費税額と消費税率を把握するため、また、消費者が業者に支払った消費税の一部が、納税されずに業者の利益となってしまう(=益税)ので、これを是正するため、と言われています。

しかし、そもそも消費者が消費税を支払っているわけではありません。消費税法では、納税義務者は「消費者」ではなく「事業者」であると明記されています。

このインボイス制度が導入されると、年間売上1000万以下の小規模な消費税免税事業者は、 適格請求書発行事業者の登録をして課税事業者となるか、仕入れが「消費税の仕入税額控除」 の対象外となる免税事業者のままでいるかを選択しなければなりません。

課税事業者になれば、必ず消費税を納めることになります。一方免税事業者のままでいると、 取引先の業者が消費税を負担しなければならず、そのことを理由に①取引を断られたり、②実質的には消費税分の減額を求められることも予想され、フリーランスや個人事業主にとっては死活 問題になります。

例えば、課税事業者になると1万円の取引では909円の消費税を払わなければなりません。免 税事業者のままだと909円の消費税は取引先が支払わなくてはならないため、9091円の支払い に抑えられたり(上記②)、最悪取引を切られる(上記①)こともあるということです。

インボイス制度では、今まで消費税が免除されていたフリーランスの人と、ともしびとの仕事にも 消費税がかかり、どちらかが支払わねばならず、その負担は大きく重くのしかかってきます。

法人税や所得税と違って、消費税は赤字でも払わなくてはいけない過酷な税金です。税率が 上がるたびに滞納が増え、現在もっとも滞納が多く(3551億円で滞納税額の約4割を占めます)、 逆進性の強い(事業規模の小さい業者により重くのしかかる)税金でもあります。

消費税導入当初のスローガンは、福祉予算に使うとのことでしたが、この30年間福祉予算は 増えず、国民負担が増しているのが現状です。

また、残念ながら新聞・テレビはこうした重要な内容を報道せず、多くの国民が実態を知らぬまま、実質的な増税ともいえるインボイス制度が今年10月に導入されようとしています。将来的には20%超の消費増税への道が開かれるかもしれま せん。

私たちは、この実態を多くの国民に知らせ、導入阻止のために奮闘していきます。

2023年6月11日
音楽文化集団ともしび

 

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