4月6日午後11時40分
ともしびの代表取締役である大野幸則が逝去されました。
読者の皆さんにはまだお伝えしきれていなく、驚かれている方も多いかと思います。
ともしびのお店では、いつも楽しくてパワフルで、皆を笑顔にしてくれる暖かいステージがとても人気でした。
また、お店では見せていなかった別の顔として、長年「日本児童・青少年演劇劇団協同組合」の代表理事として、日本の児童演劇の発展のために、力を尽くしていました。
4月の11日にお通夜、そして12日に告別式を、新座の斎場にてとり行いました。
大野さんの好きだった山中湖からの富士山を眺める風景をイメージした花の祭壇。70をこえる供花。たくさんの弔電。
そして両日で400名を超えるたくさんの皆様が、最期のお別れに駆けつけて下さいました。
ほんとうに、ありがとうございました。
本人もきっと遠い空の上から、お世話になった方、懐かしい仲間、苦しい時を共に乗り越えてきた仲間の方たちが大勢集まってくれているのを、喜んで見ていたことと思います。
4年前に癌を患い、治療を続けながらも勢力的に仕事をこなしてきましたが、昨年秋頃からは店で歌う機会もめっきり少なくなっていました。
最期は自宅で訪問看護とご家族の献身的な付き添いに見守られながら、旅立っていかれました。
ともしびの運動に加わってほぼ50年。ずっと先頭に立って走ってきました。
今、ほんとうに大切なリーダーを失った悲しみでいっぱいですが、どこからか大野さんの叱咤激励する声が聞こえてきます。
立ち止まっていることはできません。
これからも、ともしび従業員・団員一同、力を合わせて歌声喫茶文化と児童演劇の発展のために力を尽くしていきたいと思っています。
「月刊ともしび」で連載していた大野さん執筆の「歌声喫茶50年」が、書籍となって発売されることになっていて、5月21日の「ともしび春の大歌声喫茶」から発売開始の予定で、大野共々準備を進めていました。
この発刊を待たずに逝ってしまったことも、悔やまれてなりません。
大野さんが亡くなる前日に、その書籍のフライヤー用にメールで寄せてくれた言葉です。
『これが私の最後のことばです。
歌声喫茶ともしび65年、音楽文化集団ともしび50年、音楽文化と人間社会の有り様を求め続けた年月でした。
皆様、ありがとうございました。』
大野さんが残してくれた言葉の一つ一つから、私たちがこれから進むべき道を、つむぎだしていきたいと思います。
大野さん
ほんとうにお疲れ様でした。
ゆっくりと休んで下さい。