うたごえ喫茶 出前うたごえ

NPO大里ミュージックカフェ 出前歌声公演(9/21千葉県大網白里市)

ともしびの寺谷宏です。

先週の土曜、田口順子(ピアノ)と千葉県の大網白里市に「ともしび出前歌声喫茶」公演に伺いました。

20年以上のお付き合いのある方々のお招きです。

未だ全貌の明らかになっていない台風15号の大きな被害の復旧の真っ只中の公演でした。

以下、報告申し上げます。

「今朝午前2時に電気が通ったばかり。12日ぶりよ!それまではずっとロウソク一本の夜。やりたいことあったけど、でも今日は歌いに来たわ。」

「あっという間にスーパーの水は売り切れ。隣の隣の街まで車で30分走ったんだけど、鉄塔がぐにゃりと曲がっていたんだよ。」

「宮城に住む従兄弟のアドバイスで風呂の水を溜めていて随分助かった。」

「給水車まで来られない人もいて、声を掛け合って水を運んだの。」

「ここまで来てやっと電波がつながったんで、お見舞いをくれた友だちに返信しているところ。」

「ああ!会えると思ってた!おかあさん、どうしてる?」

知らない同士も声を掛け合い、小一時間スタッフ手づくりの屋台料理をつつきながら思いっきりおしゃべり。

やがて開演時間。

『もみじ』で声をあわせ、歌で遊んで、歌いに歌い、気が付いたら3st3時間。最後は『今日の日はさようなら』で100人が手をつないでいました。

NPOに寄せられている 407件(9/21午後現在)のSOSを書き出した模造紙に囲まれる中、「まだまだだけど、台風は毎年のこと。大きくなってきているし、どこに来るかわからない。まず、一人一人が知恵を出し、備えて、そして声を掛け合い乗り切ろう。だけど、困ったら助けを求めよう。そして、その声に応えよう。」と語り、「大里合唱団」の皆さんは合唱曲「群青」と「歓喜の歌」を歌いました。

前者は福島県の小高中学校の生徒さんが詩作の中心になった曲で、まっすぐな歌です。
後者は皆さんご存知「万人は皆同じ、平等」と高らかに歌う曲です。

いずれもア・カペラ。
いつもは30人近くの合唱ですが、20人は出動中。ですがその気迫はいつも以上に会場を満たしました。

大網の皆様、大変な中、お招きとご来場をありがとうございました。
そして、熱い輪の中にともしびも混ぜていただいてありがとうございました。

台風被害でキャンセルも多く出る中の集いでした。
熱中症で亡くなる方、屋根から転落し亡くなる方も出て、まだ多くの地域で停電が続いています。

心よりお見舞い申し上げます。

一刻も早い復旧が求められています。
しかし、被害状況全体を把握している人も組織もありません。

昨日は地域の輪の力強さ、頼もしさを強く感じました。

その上で、こういう時こその国という組織だと思います。
災害対策基本法に基づいた対策本部の設置を切に望みます。

※電気自動車のガソリンによる発電機能を利用して災害対応のジェネレーターとして使用。
それを知ったメーカーから25台の電気自動車がNPOを通じて山武市の方々に貸し出されています。

 

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