団内ブログ

理念プロジェクトより

理念プロジェクトより

6月5日の団総会で、2年をかけて作りこんできた「ともしびの理念」を発表し、2021年版として仕上げることができました。
作成する過程で、多くの皆さんから様々な意見や提案を頂きました。ほんとうにありがとうございました!

この「理念」が羅針盤となって、ともしびの発展に力を発揮すること、そしてともしびに共感する人の輪がひろがっていくことを心から願っています。

あらためて、『ともしびの理念〜2021年版』を掲載します。

その後に、「理念ワーク」、「プロジェクトメンバーより」、を掲載します。ちょっと長くなってしまいますが、皆さんの想いがつまっているので、頑張って読んでみて下さい!

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【ともしびの理念〜2021年版】

<ともに生きあう社会をめざして>

ともしびは平和な世の中を願い、だれもが笑顔を交わしながら、ともに生きあうことのできる社会をめざしています。

「ともに生きあう」とは、人と人との関係性の中から、皆で心豊かに生きる力をはぐくむことです。
しかし近年、人々のつながりが希薄となり、孤立化が進んでいることが大きな社会問題となっています。

ともしびは、音楽や演劇によって生まれる感動を共有することを通して、さまざまな違いを持った「私たち」が心を寄せ、お互いを認め、ともに生きあえるような居場所をつくり、心のつながりを広めていきます。

ともしびは、そんなたくさんの心のつながりが広がっていった先に、平和のうちに皆で生きあえる社会があると考えて活動を展開してゆきます。

<ともしびの文化創造のあり方>

ともしびは、音楽や演劇の感動を通して「ともに生きあう」人間のあり方を伝えたいと考えています。
その「音楽・演劇」をどのように創りだしていくか、ということは、ともしびの最も大切な運動の柱です。

感動を生みだす演奏や作品のためには、演者自身の中に、誠実さや謙虚さ、人の心に寄り添える優しさ、また明確な意志を持っている強さなどの人間性が求められます。
それは団体としても同じです。仲間を大切にするあたたかい団体であること、目的に対して心をよせあって進められる団体であることは、「音楽・演劇」の質と不可分なものと考えます。

そのような、人や団体のありようは、まさに日常の活動の中で鍛えられ、つくられてゆきます。

ともしびの「音楽・演劇」は、一人ひとりの人間的な成長と、集団で創ることを積み上げているからこそ、感動を生むことができるのです。

ともしびは、「人づくり」「仲間づくり」「音楽・演劇づくり」を、「ともに生きあう」を体現した、互いに関連し合う一つの文化創造と捉えて運動を進めてゆきます。

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そして団総会では『あなたにとっての「ともに生きあう」とは?』を皆さんに一言づつ書いてもらいました。ありがとうございました。

それを一挙公開します!

☆ひらく。余白 津田伸子   

☆尊重・好きになる 清水正美   

☆人類の全ての幸せを願い私も1個の細胞として共に生きる 早水

☆とても難しい・・・思いやりかな? 染谷和美

☆人の痛みに寄り添い、手を差し伸べる事が出来る。差し伸べられた手をとれる自分である

☆文化は文明の土台であり、おろそかにしてしまうと社会は歪んでしまう。相手を想い活動を続けることが大切!

☆「みんなで心を一つに大きな声で歌う」ことです。今それが出来ないので苦痛です。立川小暮

☆イマジン~Imagine~あなたのことをわたしのこととして想像してみる! 石原美香

☆この世に生まれてきた人の全てが、持って生まれた能力を全面的に発揮して生きていける。そんな社会、そんな世界を目指したい。 中西明

☆差別をなくし相手を思いやり、共感すること 横塚

☆持ちつ 持たれつ ひろせめぐみ

☆連帯して、助けあって生きる!

☆一番「ともに生き」ていきたい人は家族なのですが、それができていません。どうすれば良いのか考えています。桜田芳子

☆相手を思いやり互いに助け合う。未来に向かって。今枝大作

☆一つの目的に向かうとき、個人それぞれ思考の道筋が違う事が多いけれど、それぞれを尊重し合い自分の意見を押し付けることなく進んでいく。金指修平

☆お互いの息づかいを感じ、尊敬をもって同じ空気を呼吸すること。歌、そのものです。56回総会成功おめでとう♪ 寺谷宏

☆全ての生物を尊重しあい、生きること! 石垣美恵子

☆一緒に歌うこと、励まし合い、協力すること 清水やす子

☆お互いを認め合うこと。 吉田永子

☆みんなで力を合わせてつくりあげることが嬉しいです。それでのりこえていけます。 中西たみ子

☆周りの人(物事)に関心を持つ(ようになりたい) 立川B佐藤利恵子

☆喜怒哀楽を共にするということかな。差別のない平和な世の中にともにがんばっていきましょう。

☆自分がここに居てなんとなく幸せだと思うこと。あなたがここに居てくれてなんとなく幸せだと思えること。きっとあなたも私がここに居ることを幸せだと思ってく
れているであろうということ。どんなときもそれを共有できること。

☆声でつながり、思いやりで心と心をつないで行き、新しい出会いを宝物にしていくこと。 丸山春美

☆やりたい事を自由にできる。困ったときは仲間がたすける。 内海

☆育みあうこと、思いやること、あきらめないこと 宇野綾子

☆相手のことを理解しようとする気持ちをみんなが持ち続けること 古里光代

☆充実した時間を共に過ごすこと 小林美栄子

☆思いやりと尊重♡ 田口

☆認め合い、支え合い、皆が輝く
山岸あかね

☆「あなたを大事に思っている」ことを発信し続けること 土岐志のぶ

☆人と人のつながりを大事にすること!飯塚美智子

☆笑顔を交わす事、想いを寄せ合うこと 齋藤 隆

☆いっしょに
きづこう
あしたの
うたごえ 
エクセルが得意なけいいち

☆どんな形でも直に話す、感じること! 行貝ひろみ

☆繋がり 年齢、性別、出身、関係なく人と人が繋がること

☆ともしびが好き。歌が好き。ともしびに来店していた方達にも仲間意識があります。
「うた」が好き。ともしびの歌が好き、これに尽きると思います。知らない者同士で一緒に出来ることは他にはないと思います。これが共に生き合う方向になるのでは。かすが

☆また会いたいと思ってもらえる人になる。人の力を引き出し自分も高める。支え合う視点。
ともしびに集う人は、水であり、空気であり、糊みたいな性質の異なるものをくっつけてしまう存在である。
団結!本道亮

☆そしたらオイラはこっち歌うよ! 芦谷望美

☆おもいやり やさしさ 先崎純子

☆あなたといる当たり前が幸せ 長尾勉

☆存在を想い合い感じ合う 鎌田

☆与え 与えられる関係 フィフティフィフティ 角田陽子

☆笑顔を大切に 小川邦美子

☆手と手をとりあい 心をつなごう 内海ふじ子

☆思いやり〜お互いの心と心で〜 小松原奈々子

☆同時代人であることを実感し、そして同時代人である事実以上に触れ合うこと 李俊熙

☆仲良く助け合って、みんなで幸せになろうよって気持ち・社会。 西岡里美

☆オススメの本を紹介…浜矩子・著/「共に生きる」ための経済学 大貫史朗・洋子

☆平等、差別がないということ 皆川明美

☆友達はいいもんだを大切に 高柴秀樹

☆みんな違って みんないい 小池明夫

☆音楽や演劇などの表現の中にリアリティを感じるときに感動が広がる。そう思う。 杉山和稔

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理念プロジェクトチームは、このブログをもって一区切りをつけたいと思います。
ということで、最後にメンバー全員から一言づつ理念に対する想いを書いてもらいました。

尚、今後この「理念」に対するご意見などがでてきましたら、このメンバーまでよろしくお願いします。

<本道亮>
「生き方の問題」として問いかける、と書くと固いというか身構えてしまうけど、日常的に接している人たちが魅力的に精力的に活動しているのは何故か?となった時に「ともしび」に通っているから、とかサラッと出てきたら素敵ですわ。

理想に現実を近づける為に、社会の事を考える。大事にしているものは何かを紙に書き出すとか、出た意見を複数の目で議論して叩き台を鍛えるというプロセスを経て作られたものは、大きく間違えることはありません。固定されたものでなく余地のあるものってのも大事。

自らを見つめ直す機会となりました。この1~2年でSDGsも注目され、一般企業でも利潤追求だけなく、社会的責任を位置づけして環境問題や従業員達との息の長い活動を続ける為の努力・工夫を打ち出すように変化しているようです。
社会のありようが変わってきているところに、理念プロジェクトはジャストタイミングだったと思います。

お疲れ様でした。

<石原美香>
2年越しの理念プロジェクト会議の中で、私が最も口にした発言は間違いなく「魔法の言葉がほしい!」でした。
理念のエッセンスは「ともしび」がずっと大切にして来たモノで、それこそが、長きに渡って「ともしび」を存続させ、また私たち団員がよく用いる「ともしびらしさ」でもあります。それを端的に表す言葉はないものか?プロジェクトで壁にぶつかった時、何度となく思いました。そんな都合のいい魔法のような言葉があったら苦労しなくていいのに…。

「ときめくか、ときめかないか」を基準に片づけをする近藤麻理恵さんのメソッド。2010年に初版本が発刊されると、アッという間に日本を席巻し、それに留まらず、今や世界をも熱狂させています。「こんまり」という単語が認知され、アメリカでは、彼女が出演する片づけのテレビ番組も大人気に。自分の内面と向き合い「ときめくか、ときめかないか」で片づけをすること自体「マリエコンドウする」と、そのまま動詞として通用するほど、ポピュラーなものとなっているようです。
そんなふうに「ともに生きあう」を体現するコトを「トモシビする」って言う未来が訪れたらいいな!と。

生伴奏で、友人・知人・初めて会った人と、ともに歌い交わし、活力がみなぎった次の日、「昨日、トモシビしちゃった。楽しかった。」「でも、何でトモシビするって言うんだろうね?」と熱心な若者がその語源を調べて、ともしびの理念にたどり着く。そんな妄想をしながら、これから理念が育っていく過程を見守っていきたいと思います。

<ひろせめぐみ>
「ひとりぼっちの青年をなくそう」これは、音楽文化集団ともしびが結成された当時、掲げられたスローガンです。

2021年にともしびの理念として掲げた「ともに生きあう」は、「ひとりぼっちの青年をなくそう」の令和版とも言えるのではないでしょうか。

今から50年以上前、商売としての歌声喫茶が次々と撤退する中で、「みんなで歌うお店はなくしちゃいけない」と動いた先輩方の精神・信念が、今もなお変わることなく引き継がれているということを、2年間の理念プロジェクトを通して感じました。

現代は、セルフレジの誕生、ネットショップやデリバリーサービスの充実、検索すればなんでも教えてくれるスマホなど、物質的には「人と関わずに生きる」ことができるようになってしまいました。

そして、それはコロナ禍でさらに加速しています。

便利なものの恩恵を私達は受けていますが、便利さの裏で失われるものにも目を向けなければなりません。

人とつながりをもつことが「贅沢品」のようになってはいないでしょうか。

コロナ禍で、孤独を訴える人の苦しみの声がニュースで上がったこともありました。多くの人が「人は一人では生きていけない」ということを強く感じたコロナ禍だったと思います。

今こそ「ひとりぼっちの青年をなくそう」の原点に立ち返る時ではないでしょうか。

2021年の今、ともしびの果たしていく役割として「ともに生きあう人間のあり方を伝えること」「ともに生きあう場をつくること」「心のつながりを広めること」だと理念の中で文章化することができました。

「そのために今、何をしたらいいんだろう」「ともしびだから、歌声喫茶だから、音楽・演劇だからできることって何だろう」

それを、今度は皆さんと一緒に団活動の中で考えていきたいです。

<丸山堅志>
それぞれが漠然と持っていた考えが言葉になったことで、これまで辿ってきた道、これから目指すことがはっきりとしました。
コロナ禍で働き方や生活スタイルなどが大きく変化しました。今後、それぞれの人生に様々な
「変化」や「壁」が現れても、「ともしびの理念」と共に乗り越えていけるとよいですね。

<齊藤隆>
団創立の頃のスローガンは「ひとりぼっちの青年をなくそう」でした。1970年台は「あなたの街にも歌声喫茶を!」。
僕がともしびに入った1980年代前半は、ともしび合唱団の定期演奏会が始まった時で、ともしびの合唱のレベルがグッと上がってきた頃でした。毎年複数回、大きなホールでの音楽祭がとりくまれ、団内では「世の中を変える音を!」が合言葉のように語られていました。

それぞれの時代の中でかかげられてきたものは色々ですが、その根底にあるものは何なのか。
大野さんが残してくれた言葉「ともに生きあう」をキーワードとして、皆さんの意見をもらいながら考え合ってきました。

「理念」は、完成したら終わりではなく、この理念を羅針盤として、これからどう運動を展開していくか、ということが一番大切なことです。
新しい時代に向けて新しい歌声喫茶のかたちを作っていくのは、まさにこれからです。

 

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