司会者研究会事務局の齊藤隆です。
研究会がスタートして、はや7回目となりました。12/26の年内最後となった司会者研究会のレポートです。
毎回、たくさんのコンテンツが蓄積されています。
ともしびの大切な財産〜「司会の教科書」として、最終的にはまとめていきたいと思っています。
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【第7回】ともしびうたごえ司会研究会
2020年12月26日(土)18:30〜20:30
@スタジオ
参加者:横塚、諒佑、皆川、小林(事務局:斉藤、清水、古里、ひろせ)
お休み:アンナ、りか
動画URL:https://youtu.be/WFbRTGcateM
【0】歌の練習
今回は「赤いサラファン」「悲しき天使」の2曲をおさらいしました。
「赤いサラファン」は、楽譜によってメロディーの動きが異なる箇所があるが、2016年秋の女声3部の楽譜を使って練習しました。
「悲しき天使」は、♪おもわず足をとめる♪のところ、楽譜のようには歌っていない。通常歌っているように歌おう。
歌集では「ラララ〜」だけど、「ライライライライ〜」と歌っている。この曲を歌ったメリーポプキンが「ライライ〜」と歌っていた!
【1】テーマについての発表、質問タイム、討論
この日のテーマ『曲の理解』と『選曲』について、考えてきたことをそれぞれ発表し、質問タイムで清水さんに答えてもらいつつ、みんなで話し合いました。
【2】まとめ
ステージ全般についての話にそれたりしながらも、2っのテーマについて限られた時間内で熱い議論が交わされました!
それぞれひとりづつ、議論の中でつかんだ学び・気づきをまとめとして発表しました。
以下、その内容です。
<曲の理解>
・曲の作られた背景、作曲者、作詞者、などの知識は基本!
・曲そのものに対する音楽的な理解(メロディー、歌詞)も必要。音楽的なことは深いので、いっぺん通りではなく、何度も歌って深く理解する。
・目の前のお客様の「曲への想い」を聞き取って、想いを共有する。
・ステージ全体の進行における曲の特性を知ること。この曲を歌うと、こんな雰囲気になる(明るくなるとか、しんみりするとか)、さらにどのように歌ったら曲が生きるか(例えばソロ曲か合唱か、男声か女声か、等)それをよく知っておくこと。
・時代背景等を学ぶことは必要なことだが、大切なのはそのことに対して自分がどう思うか、ということ。ステージで解説することはないが、自分の立場は必要。その事は自分をつくっていくし、どう歌いたいか、何を伝えたいか、につながる。
<選曲>
・同じテンポの曲を続けない。同じ拍子の曲を続けない。同じキーの曲を続けない。
・全体の年齢層、男女比率、ともしび歴など、今日のお客様を「全体として」みる視点。
・全体でみることと、個別のお客様に応えることのバランスをとる。
・初めていらしたお客様に寂しい思いをさせない。(=内輪だけで盛り上がらないように)
・その日のメンバーが活きる選曲。(司会者、伴奏者、お客様)
・声なき声をきく。リクエストを出していないお客様にも関心をもつ。
・基本は、お客様1人ずつ最低1曲はリクエストに応える。
司会者同士は引き継ぎの時にまだリクエストに応えられていない人を教えたりして情報を共有している。
流れを上手く構成すること。例えば極端に温度差の激しい曲を交互に選ぶとお客様も疲れてしまう。
かといって、同じ雰囲気の曲を長くは続けない。一回は雰囲気を変える曲を入れることも必要。
お客様のリクエストに応えることは大事。でも、リクエストばっかりやってると盛り上がらなかったりすることもある。
例えばお店が超満員だったときなど、全くリクエストを無視して「雰囲気をつくる」方にシフトして選曲する時もある。
私はいつも、ステージをやる前に「なんのための選曲か」を自分に言い聞かせる。「来てよかった」「みんなで心を合わせて歌えて良かった」って思って来てるってことを一回自分に落としてからステージに臨んでる。
「価値観が合わなきゃ歌っちゃいけない」ってことは絶対無い。歌を通して自分とは違う価値観に出会えることで、いろんな人の気持ちを想像できたり思いやれる人になれる。賛同しなくても理解はできる。
人は見た目で判断してはいけない。迷ったがこの人に歌ってもらって良かった、という場合がある。
選曲って言うのは正解がなく、外れるときもある。もちろん構成はするけど、どこでどうなるか、自分の計り知れないことがおこる。心をくだいて丁寧に奏でていくこと。何をお客様と共有するのか、というのを大事にする。順番にこだわりすぎてもいけない。みんなが喜んでくれるための選曲。でも司会者としての美学もある。「来てくれた人が喜んでくださる」ということを第一に考えないと変なことになる。
【3】年末年始の宿題
『2/13全団学習会の企画を考えてくる』
次回は1月9日(土)
18:30〜20:30
※2/13全団学習会の概要
日時:2021年2月13日(土)18:30〜20:30
会場:検討中
対象:全団員
◎目的
・司会研究会の学びを団全体のものにする(司会研究会に参加したくてもできなかった団員もいるため)
・学習会に向けてアウトプットを整える過程で、自分たちのこれまでの学びをまとめ深める
・(事務局からの希望)司会を実践する機会にして、団員からフィードバックをもらい、司会力向上をめざす