出前うたごえ

【公演ご報告】11/17鳥取わらべ館主催『ともしびうたごえコンサート』 於:とりぎんホール

このブログでもご案内しました「ともしびうたごえコンサート」(11/17 鳥取わらべ館主催)は、二つの公演の中止後、先月に急遽開催決定となりました。

「こういう時だからこそ、大人と子どもに生の文化を届けよう!」と、同館はコロナ禍にひるむことなく、夏以降様々な事業を立ち上げ、感染対策にも工夫を凝らし、旺盛に企画を届けています。
その中の一つに「ともしび出前歌声喫茶」公演を取り上げていただいたのです。同館利用者の皆様の間で「みんなで歌おう」との声がとても大きかったそうです。こんなに光栄なことはありませんでした。

木工の専門員による、自家製のアクリルボード

公演直前に同市内で感染された方が続き、県東部に「コロナ警報」も出される中、(11/1からのチケット販売にもかかわらず)、当日入場33名を含めて122名の参加でした。
皆さんにご協力いただいての『マスク越し』のうたごえでしたが、しっかりと笑顔と声が伝わる2時間で、ひとつひとつのリクエスト曲を大切に歌い交わしました。

・小さい頃の故郷の祭りを思い出します(「村祭り」)。
・今のつれあいとの遠距離恋愛を思い出します。福山と京都、新幹線もない時代、手紙と短い電話だけが頼りでした(「木綿のハンカチーフ」)。
・かしゅうのいちばんすきなうたを聞きたいです。さいきん、わたしたちはさびしくなっているので、わたしたちのため自分のすきなうたおねがいします(ネパールの方「オー・ソレ・ミオ」)。
・核兵器禁止条約の発効、素晴らしい!日本も是非批准(ひじゅん)しましょう(「長崎の鐘」)。

ネパールから語学研修で来日している皆さんも11人で参加下さいました。受け入れている方は、いつもわらべ館公演を楽しみにして下さっており、公演後におっしゃいました。
「研修というが、日本が学ぶこと多い。ネパールでは、昔の日本ように皆自然に助け合っている。今の時期、あらためて日本も立ち帰って欲しいと思い受け入れ事業をやっている。」

公演の終わりのあたりで、江戸時代から伝わる鳥取県民謡「貝殻節」も手拍子で歌い交わしました。大雨災害や大雪災害の後もみんなで歌った『恒例のうた』です。私は両親からの耳伝いで覚えた民謡です。
うれしい時も苦しい時も、鳥取の人のずっとそばにあるたくましい歌です。ひとつになれました。

歌声喫茶初体験の方も含め、会場一体、職員の方も一緒に歌い交わしました。
最後は、同館近くの教会でオルガンを弾いておられた鳥取市出身の岡野貞一作曲の「ふるさと」を歌ってお開きとなりました。

鳥取の皆様、ご来場誠にありがとうございました。
鳥取わらべ館の皆様、お招きありがとうございます。そして、御館創立25周年誠におめでとうございます。館一体となってのご奮闘を大いに励みにさせていただいています。

これから寒くなってまいります。くれぐれもお気をつけ下さい。
そして、再びお会いし、元気に歌い交わしましょう!


(うたと司会:寺谷 宏  ピアノ:田口順子)

 

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